疾患や障害を持つ患者さんの意思を理解して支えていく。
接骨院をはじめとした医療機関のこれからのヘルスケアのあり方
これからのヘルスケアは、疾患や障害があっても自分らしく生きたい、という強い意志を持った自立した患者さんと、その思いを理解して、知識と技術を出し合い、その方らしい生き方をサポートしようとする複数の医療者との協働作業で成立するのだということを再確認した出来事でした。「自立」を考える2000年4月から始まった介護保険では、「高齢者の自立を支援する」ということが制度の基本的な考え方として示されています。
ここで言う「自立」とは、いったいどのようなものを意味しているのでしょうか。一般的に「自立」とは、身体的な能力を表現することが多いように思います。例えば、リハビリテーションでは、食べる、動く、排泄する、洗顔する、髪をとく、着衣を整えるといった日常の生活動作を、人の手を借りず自分でできるようにすることが重要な業務となっています。介助を必要としない場合、その人は「日常の行動が自立している」と表現されます。しかし、自立には、精神的な側面があります。
人に頼らず、自分で自分の人生を進めていく姿勢を持った生き方は「自立した生き方」です。そうした生きていく上での姿勢には、身体的な状況は関係ありません。ですから、身体的に自立してはいないけれど、精神的には自立した人もたくさんいらっしゃいます。ただ、ヘルスケアの領域、特にリハビリテーションに関わる人たちが「自立」という用語を使うときには、精神的なことよりも、身体的なことに重きを置いているように思います。目に見える身体上のあれこれを扱うことが主たる業務ですので、仕方がないのかもしれませんが、身体的なことしか見えないのでは十分とは言えません。
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それでも症状があって気になり、不安が取れないとなれば、医師のもとを訪れます。勇気を持って受診されたことを理解して、医師は対応するべきなのですが、往々にしてそうした配慮が欠けていると思うのです。最近では、看護師さんが診察に先立って問診を取る医療機関も増えてきました。
そのこと自体は好ましいやり方だと思います。至急診てあげなければならない人かどうかを判断できますし、先にするべき処置などもできるからです。ただし、どんな人が行うかによって逆に相手を傷つけてしまう場合も少なくありません。例えば、こんな場合です。股の付け根のところに以前から小さなしこりがあって、気になっていたところ、最近、少し大きくなってきたような気がする。
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